日邦産業株式会社~Barracuda Backup導入事例
フリークラウドサービスとバックアップアプライアンスでトータルコスト削減
日邦産業様では、基幹系サーバシステムのバックアップシステムのリプレースを検討していた。同社では従来、ソフトウェアタイプのバックアップ製品を導入しており、LTOにバックアップを取得していたが、かねてより保守費及び運用負荷を削減したいという要望があった。同社の基幹システムでは、VMwareをハイパーバイザとして、仮想OS上にサーバを設置している。仮想OSが増えるにつれ、ライセンス費用が増していくことが懸案事項となっていた。またLTOによるバックアップはそもそもLTOチェンジャが高額な上、LTOテープの費用も随時必要になることから、保守費用が膨らむ要因となっていた。更に遠隔地バックアップとして、同社では月一回、バックアップを取得済みのLTOテープを遠隔地バックアップとして、九州にあるデータセンターへ輸送をしており、輸送の手間だけでなく、遠隔地に保存するためのデータセンターのハウジング費用もかさみ、運用手間だけでなくバックアップシステム全体のトータルコスト削減を実施するべく、本格的にバックアップシステムのリプレース検討を開始した。
会社紹介:日邦産業株式会社
設立:1952年3月
資本金:31億3,775万4千円
事業内容
●産業資材全般の販売
●プラスチック成形品の製造販売
フリークラウドサービスで差別化
バックアップシステムの検討開始にあたり、まずは販売代理店からソフトウェアタイプのバックアップ製品と、Barracuda Backupも含めたバックアップアプライアンス製品の提案を受けた。まずソフトウェア製品は、現状のバックアップに対する懸念事項が払拭できないと判断した。次にバックアップアプライアンスの2製品を検討したところ、Barracuda Backupのフリークラウドサービスの存在を知ることとなった。かねてより遠隔地バックアップのためにハウジングしていたデータセンター費用が、フリークラウドサービスを利用することで、大幅なコスト削減となり、さらに5年一括保守で購入することにより、5年間無料でクラウドサービスによる遠隔地バックアップを実現するのは、他社製品と比較して大きな優位点となった。
クラウドへのデータリプリケーションが早い
バラクーダフリークラウドサービスによる、遠隔地バックアップが有効なことはBarracuda Backupの検討に優位となったが、懸念としてはどれぐらいのスピードでクラウドへリプリケーションできるのかが気がかりな点であった。そのためバラクーダネットワークスから事前に評価機を借り、事前検証を開始することとなった。同社ではVMware上の仮想環境でサーバを運用していることから、VMwareのバックアップと、一部のファイルサーバ上で、実際にバックアップとデータリストアを実施した。懸念となったクラウドへのリプリケーションだが、初回バックアップでもその日のうちにリプリケーションが終わり、想定よりもあっさりとバックアップが終了することとなった。「バックアップ開始と同時進行でクラウドサービスへリプリケーションが開始されるので、クラウドとオンプレミスのバックアップデータにほとんど遅延を感じることはありません」と日邦産業株式会社CSR統括部情報システム部主任 山崎光一氏は語る。
エージェントライセンス不要で台数追加
事前検証では、クラウドへのリプリケーションが早いだけでなく、機能性・操作性共に高いことが確認できた。検証中の疑問点も、バラクーダネットワークスに問い合わせればすぐに回答が得られたことも利点となった。機器を購入後、従来の基幹システムのバックアップに加え、バックアップ対象サーバを増やすことになった。「実際にバックアップを取得してみて、思ったより容量に空きがあるため、追加で新規のサーバのバックアップも開始しました。従来のバックアップ製品であれば、ライセンスの数を気にする必要がありましたが、Barracuda Backupはエージェントライセンスが不要なため、思った時にすぐにバックアップ対象を増やせるのも魅力です」と日邦産業株式会社CSR統括部情報システム部 担当課長 生川靖氏は語る。
VM環境を一括バックアップ
同社の基幹システムの多くがVMwareハイパーバイザによる仮想環境で運用しており、その上に各サーバが稼働している。Barracuda Backupは、VMware環境に対してもエージェントライセンス不要でバックアップ機能を提供している。「従来は仮 想OS上でバックアップを取得していたため、ライセンスがかさむ原因となっていました。Barracuda Backupにリプレースすることでエージェントライセンスが削減できただけでなくESX単位でバックアップすることできるため、バックアップ運用手間も削減することができました」と日邦産業株式会社CSR統括部情報システム部 主任山崎光一氏は語る。さらに「ESXの日次のバックアップ時間も20分程度、物理サーバは数分程度でバックアップも終了しています。クラウドへのリプリケーションも早いので、リアルタイムの遠隔地バックアップを実現できました」と山崎氏は語る。
導入製品
Barracuda Backup
出荷台数世界No.1のバックアップ専用アプライアンス※。
重複排除機能により、バックアップ容量を20~50倍削減。クラウドストレージやBox To Box機能による遠隔地バックアップに対応。
※ IDC Worldwide PBBA Tracker, September 2017 出荷台数で世界第1位