APAC(アジア太平洋地域)に関する調査: リモートワークが普及している一方、セキュリティに対処する必要がある
トピック: コロナウィルス(COVID-19)、メール保護
2020年8月19日、James Forbes May
バラクーダの新しい調査によると、コロナウィルス(COVID-19)によって、APACの企業の62%では、5年以上、リモートワークの導入が加速しています。この傾向は、特に、法務(75%)、人事(75%)、教育(67%)、および旅行/運送(67%)業界に当てはまります。
一方、上記の調査によると、回答した企業の約半数がフルタイムのリモートワークによる脆弱性に対処するための最新のセキュリティ戦略を導入していないため、企業は「ニュー・ノーマル」の下で適切なセキュリティ戦略を導入しているかどうかを再検討する必要があります。
上記の調査は、企業経営者がコロナウィルスパンデミックによる業務の今後の傾向に関する機会と問題について現在どのように考えているかを分析するために、バラクーダが独立系調査会社であるCensuswideに委託し、2020年7月、Censuswideがオーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港、およびインドの1,055人のビジネス意思決定者を対象に実施しました。
上記の調査によると、APACの企業経営者の現在の考えは楽観主義に変化しています。回答した企業の82%は、現在のパンデミックが収束した後も、従業員の生産性を向上し、ビジネス継続性を確保し、さらに柔軟でハイブリッドな勤務環境を構築するために、リモートワークを維持する予定です。SMB(中小企業)の78%と大企業の87%の両方が、この考えを共有しています。
APACの企業経営者はリモートワークがビジネスの生産性全体に及ぼす好影響を実感しているため、その考えは大幅に変化しています。多くの企業は、この変化に対応するために、デジタル変革とクラウド導入への取り組みを加速せざるを得なくなっています。この変化は、コロナウィルスから復旧するだけでなく、ビジネスの新しい未来を生み出すためにも非常に役立ちます。
リモートワークへの移行によって、APACの企業は好影響を受けていますが、多くの企業がリモートからの接続に関わるリスクを意識していないため、多面的なセキュリティの問題が生じています。
コロナウィルスによってデジタル変革とクラウド導入が加速している
上記の調査によると、コロナウィルスによって、APACの企業の75%は、リモートワークによる従来のビジネスモデルへの負荷を軽減するために、今後6か月でデジタル変革を加速する予定です。この傾向は、特に、大企業の87%とSMBの62%に当てはまりますが、明らかに大幅な変化です。
この変革の重要な要素はクラウドコンピューティングです。平均すると、回答した企業の69%、特に、IT/通信(81%)、製造/水道/電気/ガス(76%)、および医療(74%)業界の企業は、すべてのデータをクラウドベースのモデルに迅速に移行する予定です。また、74%は、この移行がビジネスの拡大を支援するためのITコスト全体の削減に役立つと考えています。最終的に、APACの企業の63%では、リモートワークに移行してから、ビジネスの生産性全体が向上しています。
リモートワークによって多面的なセキュリティの問題が生じている
上記の調査によると、APACの企業の51%では、リモートワークに移行してから、1回以上のデータ侵害またはセキュリティインシデントがすでに発生しており、49%では、従業員がフィッシングの増加に直面しています。また、45%は今後1か月でインシデントが発生することを予測しており、61%は今後6か月で不明な脅威によってビジネスが中断することを懸念しています。
憂慮すべきことに、APACの企業の46%はフルタイムのリモートワークによる脆弱性に対処する最新のセキュリティ戦略およびソリューションを導入していません。63%、特に、大企業の68%は従業員が自分のメールアドレスとデバイスを業務に使用することを許可しているため、この問題はさらに困難になっています。
安全なセキュリティプラクティスの維持は不可欠ですが、リモートワークをサポートするためにすべてを性急に準備する中では、手順が見落とされがちです。在宅勤務する従業員の増加はリモートつまりセキュアな企業ネットワーク外から接続するデバイスの増加を表します。自社が急速に管理できなくなっているデータをリモートワーカーがどのように操作しているかを理解し、「ニュー・ノーマル」をさらに効果的でセキュアなものに変更することが不可欠です。
原文はこちら:
Asia Pacific Research: Remote working is here to stay, but security must be addressed
August 19, 2020 James Forbes May
No comments yet.