ゼロトラストで ETL を簡素化し、AI と ML を顧客のために実現する方法
2022年8月31日、Rich Turner
人工知能(AI)と機械学習(ML)は、ビジネスのあり方を大きく変えつつあります。しかしそれは、組織がさまざまなサイロやソースからデータを収集し、アクセス可能なデータレイクに集約するという課題を克服した場合にのみ実現します。この活動の総称が、業界でいうところの ETL(extract-transform-load; 抽出・変換・ロード)です。しかし、ETL のプロセスは大きな問題を引き起こします。とりわけ大規模な組織で顕著ですが、AI や MLソリューションを活用する小規模な組織でも、同じような問題に遭遇することになります。
ゼロトラスト・リモートアクセスソリューションを活用すれば、社内のデータ抽出、外部ベンダーの安全な活用方法、クラウドネイティブの AI・ML ソリューションの3つの側面でそうした問題を解消できます。それぞれについて詳しく解説していきましょう。
社内でのデータ抽出
顧客がデータの大半を社内で管理している場合でも、データがサイロ化されていることにはそれなりの理由があります。デ特定の個人だけが特定のデータベースや属性にアクセスできる正当な理由がある場合が多く、制御なしに永続的なアクセスを許可すると、ビジネス上の問題が発生します。ゼロトラストを導入すれば、特定のユーザーや期間、アプリケーションにのみ条件付きでアクセスを許可することができるため、アクセスすべきデータのみを抽出できます。
サードパーティベンダー
外部の ETL ベンダーを活用している組織(特に小規模な組織でよく見られるケースです)には、大きな課題があります。外部 ETL ベンダーにファイアウォールを開放し、データへの持続接続を提供しなければならないのです。データレイクは静的なものではなく、ML や AI を真に効果的に活用するためには、新しいデータが常に ETL プロセスに流れ込み、経由する必要があるからです。
外部ベンダーに持続接続を提供することで、ETL ベンダーが脅威ベクトルとなり、ベンダーが侵害された場合、顧客まで侵害されることになります。ゼロトラストアクセスは、ETL ベンダーが侵害されたとしても、顧客は侵害されないことを保証します。ゼロトラストを実装すれば、ベンダーが侵害された場合でも、攻撃者は持続的で自由な認証情報を手に入れられません。顧客のデータにはアクセスできないのです。
クラウドネイティブ AI・MLソリューション
Microsoft AzureとAmazon Web Services(AWS)の AI/ML 技術のポートフォリオは幅広く、商業および公共部門のワークフローに数え切れないほどの応用が可能です。マイクロソフト内では、4つの基本的なサービスグループがあります。Azure Applied AI Services、Azure Cognitive Services、Azure Machine Learning、Azure AI インフラストラクチャです。これらはすべて、顧客が AI や ML を活用したソリューションを構築する際に相互運用できるように設計されています。
AWSも、同様に幅広い AI・ML ソリューションを提供しています。Amazon SageMaker、インテリジェントドキュメント処理(IDP)、Contact Center Intelligence(CCI)、AWS Glue などで、どれもが AI・ML 構想に大きく影響するものです。
これらのサービスは非常に有用ですが、これらのサービスを導入したい企業はまず、サイロ化したデータソースに対する条件付きアクセスの提供方法を考えなければなりません。ゼロトラスト・ソリューションは、データアクセスの運用を合理化します。接続性とセキュリティを提供することで、企業はサイロ化されたあらゆるデータをクラウドネイティブ・サービスを通じて動かせるようになります。
ゼロトラスト・ネットワークアクセスは、企業がデータアクセスの安全性と標的性を確保するための最も簡単な方法です。クラウド専用の VPN は柔軟性に欠け、コストが高く、社内ツールは保守に手がかかります。Kubernetes のようなコンテナベースのデプロイはこうした問題をさらに複雑にしますが、ゼロトラスト・ネットワークアクセスならば、これらすべての問題を回避できます。
企業の AI や ML への取り組みに不可欠な ETL を効果的に行い、かつ容易にメンテナンスできるようにするには、ゼロトラストが唯一の選択肢です。バラクーダのゼロトラストソリューションCloudGen Accessの詳細については、弊社 Webサイトをご参照ください。あるいは、直接お問い合わせいただいても結構です。14日間の無料トライアルも実施しています。CloudGen Access はどのクラウドにも対応しているため、オンプレミスとインクラウドの両方のワークロードとデータソースにセキュアなリモートアクセスを提供できます。
ETL は、あなたの組織の変革を導くものであるべきで、セキュリティ上の新たな課題を引き起こすものであってはなりません。ゼロトラスト・リモートアクセスがあれば、あなたの組織は AL と ML に集中できるうえ、ETL の提供するすべての力を活用できるのです。
原文はこちら
How Zero Trust can simplify ETL, and make AI and ML a reality for customers
August 31, 2022 Rich Turner
https://blog.barracuda.com/2022/08/31/how-zero-trust-can-simplify-etl-and-make-ai-and-ml-a-reality-for-customers/
No comments yet.