コロナウィルス(COVID-19)パンデミックによって、セキュリティは一変している
トピック: コロナウィルス(COVID-19)、リモートワーク、SD-WAN(Software Defined Wide Area Network)
2020年6月29日、Mike Vizard
コロナウィルスパンデミックによって、ITおよびセキュリティが一変していることは、疑いようがありません。近い将来、オフィスに戻る従業員は増加する可能性があります。しかし、これまで以上に頻繁に在宅勤務する従業員の方が増加することは明らかです。
今回のパンデミックに依然として苦慮している地域もあれば、第二波の可能性に備えている地域もあります。米国では、今回のパンデミックの再拡大によって、多くの州が現在の封じ込め戦略を再検討せざるを得ないため、ロックダウンが再び行われる可能性も非常に高いです。
今週、Black Hatカンファレンスの主催者は270人以上のセキュリティプロフェッショナルを対象に実施した調査の結果を発表しました。この結果によると、回答した企業の80%は、今回のパンデミックによって、セキュリティの運用が大幅に変化すると考えています。今回のパンデミックが収束した後は、セキュリティの運用と脅威の流れが通常に戻ると考えている企業は、わずか15%です。
セキュリティプロフェッショナルの約95%はコロナウィルス危機によって企業のシステムとデータに対する脅威が増大していると述べており、24%は脅威の増大が深刻で差し迫っていると述べています。ちょうど今週、攻撃者が在宅勤務する従業員をどのように攻撃しているかに関するレポートが発表されたことは意外ではありません。
Black Hatが調査したセキュリティプロフェッショナルの70%以上は、リモートワーカーが、ポリシーに違反し、企業のシステムとデータを新しいリスクにさらす可能性を懸念しています。また、3分の2(66%)はリモートワーカーが使用するシステムとネットワークの脆弱性に関する懸念を表明しており、ほぼ同数(64%)は現在の危機を悪用する攻撃者による攻撃が増加する可能性を懸念しています。
クラウドへの移行
もちろん、従業員だけが、在宅勤務する方法を工夫しているわけではありません。ほとんどのセキュリティ部門は同じ問題に対処しています。この結果、セキュリティプロフェッショナルがセキュリティの管理に使用するツールの大部分が長期にわたってクラウドに移行する可能性は高いです。結局、クラウドベースのアプリケーションは、どこからでもアクセスできるため、通常は、VPN(仮想プライベートネットワーク)上でアクセスされるオンプレミスのアプリケーションより使いやすいということです。
実際、市場調査会社であるVanson Bourneがバラクータ向けに750人のITプロフェッショナルを対象に実施したグローバル調査によると、多くの企業はVPNからSD-WAN(Software Defined Wide Area Network)に移行しています。この理由は、SD-WANの分散クラウドアプリケーションにアクセスするスケーラビリティがVPNより高いためです。また、企業の51%は、SD-WANを導入しようとしているか、今後12か月以内に導入する予定があります。約4分の1(23%)はSD-WANをすでに導入しています。
多くの点で、現在の危機は今回のパンデミックの前からかなり進行していたITの移行を加速しているだけです。問題は、IT環境がセキュリティプロフェッショナルの目前で変化しているため、セキュリティプロフェッショナルがセキュリティポリシーを動的に定義および導入する必要があることです。セキュリティ部門がポリシーまたはルールを作成するまでに、IT環境はネットワーク上にこれまで存在しなかったもう一つのクラウドサービスまたはアンマネージドエンドポイントを含むほどに拡大しています。
ほとんどのセキュリティ部門は現在のセキュリティの問題に対処しています。しかし、本当の仕事は始まったばかりであるかもしれません。
原文はこちら:
COVID-19 pandemic has changed cybersecurity utterly
June 29, 2020 Mike Vizard
https://blog.barracuda.com/2020/06/29/covid-19-pandemic-has-changed-cybersecurity-utterly/
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