サイバーセキュリティ上の問題によってインターネットの断片化が推進される可能性
2019年12月30日、Mike Vizard
2019年が終わりに近づくにつれて、「20世紀最大の業績の一つ」が断片化されようとしているように思われます。ロシアは、自国が管理するサービスをまったく中断せずに、Runetを構成するすべてのシステムをインターネットから分離するテストが成功したことを発表しました。他の中央集権国家が近い将来、同様の対策をとる可能性は高いです。
インターネットの断片化は国境に限定されません。テクノロジの協会であるISACAの5,000人以上の会員を対象に実施した最近の調査によると、回答した企業の73%は、エンドユーザが近い将来、企業がエンドユーザ向けに保護しているインターネットの一部に金銭を支払ってアクセスすることを選択する可能性が高い、または非常に高いと考えています。
ほとんどのエンドユーザはインターネット自体が従来よりセキュアになることを望んでいると思われますが、そのような取り組みは、可能でも、完了までに10年以上かかるという事実に変わりはありません。このような障害に直面しているITプロフェッショナルが代替のインターネットサービスの出現に期待していることは明らかです。実際、ほとんどの企業とエンドユーザが現状のインターネットを自力でセキュアに使用することは困難すぎます。
たとえば、インターネットに接続するデバイスを管理するツールのプロバイダであるSOTI Inc.が1,000人のIT意思決定者を対象に実施した最近の調査によると、回答した企業の4分の1以上(27%)は、国内とグローバルのモバイルデバイス保護規制に準拠していないか、準拠しているかどうかをまったく把握していません。また、33%以上では、従業員がデータ漏洩とデータ侵害のリスクの高い古いデバイスを使用しています。このため、31%が過去2年以内にデータ侵害を受けていることは意外ではありません。
企業がサイバーセキュリティに積極的に投資している場合も、フラストレーションは山積みです。スタンレー・ブラック&デッカーの一部門であり、ITインテグレーションサービスのプロバイダであるSSS(Stanley Security Solutions)が北米とヨーロッパの大企業に勤務する480人のセキュリティ意思決定者を対象に実施した調査によると、現在のセキュリティプロバイダを友人または同僚に推奨すると回答した企業は、わずか26%です。調査によって判明した5つの主要な問題点は下記のとおりです。
- VFM(バリュー・フォー・マネー)
- 信頼性全体
- 顧客サービス全体
- 製品とサービスの質
- ビジネスニーズとセキュリティニーズの理解
もちろん、インターネットの断片化がサイバーセキュリティの「特効薬」であるかどうかは、まったく明らかではありません。全般的に、このようなサービスは従来よりセキュアであることが判明しているはずですが、すべてのサイバーセキュリティプロフェッショナルが知っているとおり、完璧なセキュリティは存在しません。コンピューティングの現状を考えると、政府、企業、およびエンドユーザが、検閲、レート調整などの問題に関係なく、セキュリティという名目で自由を積極的に犠牲にしていることは、まったく意外ではありません。現在、インターネット上には危険すぎてアクセスできないと見なされている場所が多すぎます。現在の課題は、「インターネット内の壁に囲まれた庭」へのアクセスを提供する企業が可能なかぎり最も透明性の高い方法でアクセスを提供できるようにすることです。
原文はこちら:
Cybersecurity concerns driving expected fragmentation of global internet
December 30, 2019 Mike Vizard
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