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DDoS 攻撃はあまりにも一般的になりつつある

DDoS 攻撃はあまりにも一般的になりつつある のページ写真 1

2022年10月17日、Mike Vizard

ウクライナ戦争が始まって以来、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃は日常茶飯事となりつつあり、しかも、まだまだ悪くなる可能性があります。

キルネット(Killnet)と呼ばれる親ロシア派のハッカー集団は、DDoS 攻撃で米国の複数の空港にアクセス障害を引き起こし、ロサンゼルス国際空港(LAX)、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港、シカゴ・オヘア国際空港など、14の空港 Web サイトへのアクセスが一時的にできなくなりました。

この攻撃は、ロシアとウクライナの紛争が始まって以来、両国それぞれを支援するハッカー活動家が続けている攻撃の一部です。ウクライナはボランティアを募り、IT インフラを開放して誰でも DDoS 攻撃が仕掛けられるようにまでしています。

当然ながら、ほかのハッカー集団も様々な目的を達成するために同様の戦術をとっています。台湾やインドでは大規模な DDoS 攻撃があり、コロンビアでは対立する政治運動が DDoS 攻撃を利用してWebサイトにアクセス障害を起こしました。最新の調査によると、2022年上半期に世界で発生した DDoS 攻撃は601万9888件にのぼります。

世界中のインターネットサービスプロバイダー(ISP)から収集した統計によると、2021年初頭に登場した TCP ベースのフラッド攻撃が、現在最も多い攻撃ベクトルです。2021年初頭に始まったフラッド攻撃が全体の約46%を占めており、この傾向は今も続いているとこの調査は指摘しています。

DNS 水攻め攻撃は2022年にかけて加速度的に増え、主に UDP クエリフラッドを使用して46%増加しました。一方、カーペットボミング(じゅうたん爆撃)攻撃が第2四半期末に大きく復活したことも報告されています。逆に、DNS 増幅攻撃は上半期に前年同期比で31%減少しました。

この調査では、マルウェア・ボットネットの増殖が驚くべき速度で拡大していることにも注目しています。2022年第1四半期の2万1226ノードに対して、第2四半期には48万8381ノードが確認されたと述べています。これらのノードの多くは、アプリケーション層への攻撃に使用されていると調査は結論づけています。

最後にこの調査によると、2022年初頭に発見された TP240 PhoneHome リフレクション(アンプリフィケーション) DDoS 攻撃ベクトルは現在、42億9396万7296 対1という記録的な増幅率を示しています。

さらに厄介なことに、今では DDoS 攻撃がランサムウェア攻撃に組み込まれるようになっていることです。ランサムウェアの要求に応じない組織には、降伏を強要するために DDoS 攻撃が浴びせかけられるのです。

DDoS 攻撃の目的にかかわらず、インターネットそのものが攻撃ベクトルになっていることは明らかです。世界中の ISP は、インターネット上でビジネスを行うのはあまりに困難であると企業が結論づける前に、これらの攻撃を阻止するために団結する必要があるでしょう。DDoS 攻撃をはじめとする悪質な行為によって、ビジネスリーダーが現在のインターネットはその価値以上に厄介であると結論づけるまでにはまだ時間があるかもしれませんが、インターネットが攻撃を受けていることは明らかです。Eコマースサイトからデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みまで、程度の差こそあれ、あらゆるものがすでに影響を受けているのです。

実のところ、ハッカー活動家にとって団結して DDoS 攻撃を始めることは朝飯前です。この状況が変わらない限り、様々な活動を支援する DDoS 攻撃はますます一般的になっていくでしょう。しかも困ったことに、怒りを表現するために DDoS 攻撃を仕掛けてきそうな新たな活動が、毎週のように生まれているのです。

原文はこちら
DDoS attacks are becoming much too common
October 17, 2022 Mike Vizard
https://blog.barracuda.com/2022/10/17/ddos-attacks-are-becoming-much-too-common/

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