自動データバックアップの管理はなぜ今も必要か
2022年6月30日、Tony Burgess
バックアップは、テープや他のリムーバブルメディアで実行していた時には、時間がかかり、手がかかり、人為的なミスで失敗する機会の多い作業でした。そのため、Barracuda Backup や Barracuda Cloud-to-Cloud Backup など最新の自動化されたクラウド統合バックアップソリューションは、ITチームにもろ手を上げて歓迎されています。人手を介さず、バックグラウンドで確実に仕事をこなしてくれるのですから。
しかし、最新の強力なバックアップソリューションに任せきりでいることには、実は現実的なリスクがあります。
設定
自動バックアップをインストールした際、その時点のデータ構造を保護するための設定にしたはずです。しかしその後、データ構造は変化していませんか。新しいサーバーを追加したり、新しいパーティションを作成したり、データストアをオンプレミスからクラウドに移動したりしていませんか。バックアップの設定は常に監視し、変化に対応できるよう調整する必要があります。
さまざまなデータがどこにバックアップされているのか、それぞれのデータの重要性はどの程度か、緊急時にどのように迅速に復旧させるかなどを把握していなければ、業務への影響が長引く危険性があります
容量
バックアップソリューションの一部としてオンプレミスアプライアンスを使用している場合、予備容量を把握することは重要です。また、大量のデータを追加すると、容量が圧迫され、データ保護が中断する可能性があることをユーザに周知することも重要です。
バラクーダの顧客で、13の拠点を持つある企業は、それぞれクラウドレプリケーション付きのBarracuda Backupアプライアンスを使用しており、十分なバックアップ容量があります。ところが、従業員のひとりが数テラバイトのGISマッピングデータを各拠点に送信し、各拠点でそのデータをバックアップアプライアンスに追加しました。そのとたん、容量が緊急の課題となったのです。(幸い、より大容量の交換ユニットが各拠点に夜間配送され、IT 部門の助けを借りずに簡単に交換することができました)。
訓練、訓練、また訓練!
最新の自動バックアップソリューションを使用すれば、特定の重要なファイルであれ、データでいっぱいのサーバー全体であれ、失われたデータを通常数分で復旧させることができます。しかし、それは関係者がそのプロセスの訓練をしていて、それぞれの役割と自由に使える機能を理解している場合に限られます。
そのため、部署横断チームによる訓練を定期的に実施し、データの復元作業が正しく行われ、プロセスが円滑かつ迅速に実行されることを確認することが非常に重要です。いちばんよいのは、いくつかのシナリオに基づく訓練をすることです。ランサムウェア攻撃を受けた場合、誤ってデータを削除してしまった場合、解雇時に自動的に削除された元社員のOneDriveファイルが必要になった場合、といった具合です。
自動化しても人の手は必要
かつてのようなリムーバブルメディアベースのバックアップソリューションの管理から解放されて得た自由をどうか楽しんでください。しかし、最新の自動化されたデータ保護を最適化するためには、容量と設定を監視し、定期的にデータ復元の訓練を行うことを怠ってはいけません。バックアップは自動化されても、データを完全に保護するためには人の手が必要なのです。
バックアップシステムを設定しましょう
原文はこちら
Why automated data backups still need to be managed
June 30, 2022 Tony Burgess
https://blog.barracuda.com/2022/06/30/why-automated-data-backups-still-need-to-be-managed/
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