株式会社アワハウス®~Barracuda Backup 導入事例
株式会社アワハウス 業務推進部 取締役部長 東 二郎氏に、Barracuda Backupを導入した経緯とその効果について詳しくお聞きました。(取材日:2018年3月)
会社名:株式会社アワハウス®
設立:1992年10月
資本金:1,000万円
事業内容:福祉事業(訪問介護)、講座・研修事業、スイーツ事業、システム開発事業、他
従業員数:173名
(2018年4月現在)
株式会社アワハウスとはアワハウスは1992年に設立された、障害者を対象とする訪問介護事業を中心に展開する企業です。現在では、講座・研修事業、スイーツ事業、マッサージ事業、システム開発事業、福祉に関するコンサルティング事業へと事業内容を広げています。
ISO22301の認証要件であるBCP対策をBarracuda Backupの導入でより強固なものにしました
Barracuda Backupで顧客関連データすべてをバックアップ
Q: アワハウスではBarracuda Backupをどのように活用されていますか。
アワハウスでは2017年9月にBarracuda Backupを導入し、本社に設置してあるNASに保存されている顧客関連のデータすべてをバックアップしています。
もともと顧客関連データのバックアップの必要性は、2017年6月に国内の介護事業者で初めて認証取得した、ISO 22301の審査の段階から感じていました。ISO 22301は、地震や火災、ITシステム障害や金融危機、などといった、事業継続に対する潜在的な脅威に備えて、効率的かつ効果的な対策・対応を行うための事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格です。
この認証取得にあたっては、本社のNASに保存されているデータのバックアップを取ってある社内のハードディスク(以下HD)を持ち出すことで、事業継続が可能であるとの判断で取得することができました。
しかし、HDを持ち出せたとしても、二次災害の恐れもありますし、発生確率が高まっている南海トラフ地震による被害予測では、会社の所在地は浸水地域に入っており、夜間など会社に人がいない時間に発生したならば、HDを持ち出すこと自体ができません。
何か別の手段が必要だと感じていたのです。
Q: データのバックアップ方法として、どのような検討をされたのですか。
私たちは1992年の創業以来、障害者向けの訪問介護事業を中心に展開しています。お客様は要介護者でもありますので、震災などが発生した場合、消防や警察だけでなく、私たちが一次レスキューを担います。そのため、顧客関連データは適切なケア実施のために、必要不可欠なものです。
それだけに、ISO 22301の認証取得後も、別のバックアップの方法を探していました。
特にクラウドへの保存は必須と考え、さまざまなクラウドについて調べましたが、必要な容量をクラウドストレージに確保するとなると、それなりの価格になり、BCP対策としてかけられる予算を超えていました。
いっそのこと、NASを止めて、バックアップを最初からクラウドに持って行くことも検討しましたが、使い勝手や速度の問題があり、選択できませんでした。また、バックアップしている物理的なアプライアンスが会社になくなることに対する、漠然とした不安もありました。
クラウドへのバックアップに関しては調べつくし、半ば諦めていたときに紹介されたのが、Barracuda Backupでした。
アプライアンス(機器)とクラウドに、二重のバックアップ
Q: どのような経緯でBarracuda Backupを紹介されたのですか。
取引のあるSIerからの飛び込みに近い提案で、Barracuda Backupを紹介されましたが、最初はランサムウェア対策としての提案でした。
ランサムウェア対策の必要は感じていましたが、特に優先順位を上げて取り組んでいなかったのでお話をお聞きすると、「バックアップをきちんと取ることで、感染しても容易に復元できます」という説明でした。
バックアップをきちんと取る、と言う言葉にこれは使えるのではないかと思い、詳しくお聞きすると、アプライアンス(機器)だけでなく、インターネット経由でクラウドにもバックアップが取れるという話ですから、これはBCP対策に使えると閃きました。
まさに当社がやりたかったことではないかと思いました。
Q: Barracuda Backupを導入した理由をお聞かせください。
Barracuda Backupを紹介されましたが、正直なところそれまでバラクーダネットワークス自体を知りませんでしたので、Webサイトなどいろいろと調べました。その結果、世界的な企業であること、バックアップ機器分野では高いシェアを持つことなどを知りました。
また、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている「タナベ労務管理事務所」の導入事例を拝見し、課題としてあげてある3点のうち2点が私たちと共通していると感じました。
そして、バックアップ方法は調べ尽くしていましたので、他社と比較することなくBarracuda Backupの導入を決めました。その理由は下記の通りです。
- 二重のバックアップでBCP対策に使える
社内のNASに保存されたデータを、アプライアンス(機器)とクラウドに二重にバックアップできる点を評価しました。BCP発生時、仮に社内のNASとBarracuda Backupのアプライアンスの2つが使えなくなったとしても、インターネットに接続できる環境があれば、クラウドから復元することができます。 - ランサムウェア対策に使える
バックアップされたデータにより、仮にランサムウェアに感染したとしても、すぐに復元することができる点を評価しました。 - 設定が簡単であった
導入にあたっての設定が簡単で、社内で対応できそうな点を評価しました。マニュアルも充実しており、実際に社内で設定を行いました。 - 導入価格が適切だった
BCP対策とランサムウェア対策の2つの機能を持っていますので、別々に2つの対策を行うことを考えれば、適切な価格でした
NASのリプレイス時に、データの復元をシミュレーション
Q: Barracuda Backupの導入はスムーズにできましたか。
導入にあたっての設定は私自身が行い、設定後にシステム部門と共有し、誰でも対応できるようにしてあります。
導入そのものは、設定画面(GUI)で多少とまどう部分もありましたが、マニュアルを見ながら比較的簡単にできました。一度設定してしまえば、定期的に自動でバックアップを取得できるので、管理せずに対策が打てる点は高く評価しています。
また、エラーが起こった際にはメールで知らされる設定にしているので、普段はほとんど気にすることなく過しています。
実はBarracuda Backupの導入と同時期にNASを1台リプレイスしています。従来のNASから新しいNASにデータを移す必要があったのですが、その際のデータ移行にBarracuda Backupを使用しました。とてもスムーズにデータ移行ができ、BCP発生時、ランサムウェア感染時のシミュレーションができたことは思いがけないメリットになりました。
Q: Barracuda Backupの導入効果を教えてください。
- 専門の担当者なしで運用できる
初期設定だけで、Barracuda Backupの導入に伴う新たな業務は発生しませんので、専門の担当者を置くことなく運用できます。 - お客様の安心につながる
先にもお話ししたように、災害時、私たちは一次レスキューを担うことになります。Barracuda Backupで保存されたデータにより、どのような状況でも適切な対応を取ることができますので、お客様の安心につながります。 - ISO 22301認証取得要件の強化
ISO 22301の認証取得には毎年の更新審査が実施されます。その審査の際、事業継続の要件をより強固にすることにつながります。
訪問介護業界にISO 22301とBarracuda Backupを広めて行きたい
Q: Barracuda Backup、バラクーダネットワークスに対するリクエストなどありましたらお聞かせください。
訪問介護業界をよりよくして行くために、業界内でISO 22301の認証取得を広めて行きたいと考えています。その際にBCP対策のひとつの方法としてBarracuda Backupを紹介していきたいですね。
あえてお願いするとしたら、多少とまどったGUIをわかりやすくしていただけたらいいと思います。私自身、Barracuda Backupで初めてバラクーダネットワークスを知りましたので、まだ他の製品、ソリューションを知りません。私たちに有効と思われるご提案がありましたらお願いします。
──アワハウス様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。
導入製品
Barracuda Backup
出荷台数世界No.1のバックアップ専用アプライアンス※。
重複排除機能により、バックアップ容量を20~50倍削減。クラウドストレージやBox To Box機能による遠隔地バックアップに対応。
※ IDC Worldwide PBBA Tracker, September 2017 出荷台数で世界第1位