株式会社岩間化学様導入事例 〜生産管理の要となるデータの管理とランサムウェア対策、BCP対策を目的 にBarracuda Backupを導入〜
株式会社岩間化学は、1968年に創業し、プラスチック押出成型やプラスチックリサイクル加工を主に、自動車部品等を提供する会社です。三重県四日市市と鈴鹿市に拠点を持ち、2018年には創業50周年を迎えました。今回は、株式会社岩間化学 常務取締役の岩間太郎様に、バラクーダバックアップ製品「Barracuda Backup 190」の導入とその効果について聞きました。
Q. バラクーダ製品を、どのような経緯で導入されましたか?
導入前、バックアップに関しては、イメージバックアップのみを取得していましたが、より確実なバックアップの方法を検討していました。また、2016年末ごろにランサムウェアの脅威のあるウィルスが流行し始めていたことをきっかけに、導入を考えました。もちろん、ウィルス対策のソフトは導入していましたが、それだけでは防ぐことができない脅威があることも認識し、より高度なサーバーとネットワークセキュリティの構築をキヤノンシステムアンドサポート株式会社 中部営業本部 愛知営業部 愛知アカウント営業課(以下、キヤノンS&S)の伊藤友紀さんにお願いしていたので、最終的にはデータを守るということを重視し、2017年3月上旬にバラクーダ 製品を導入しました。弊社の場合、四日市市の本社に一台、鈴鹿市の生産拠点に一台と合計二台のBarracuda Backupを導入しました。
Q. バラクーダ製品を導入した理由について、教えてください。
まずはセキュリティ面から見ると、データが暗号化され、バックアップが取れることがあります。また、弊社の生産管理の役割を考えると、サーバーの中にもかなり多くのデータが保存されており、そういった重要な情報の流れがストップしてしまうと、全ての業務がストップしてしまいます。これを防ぐため、バラクーダの製品では、クラウドでも補完的にバックアップが取れますので、災害など有事の際に備えることができる点を評価し、導入に至りました。
Q. 導入後は、どのように活用し、どのような点を評価されていますか?
自動車部品の製造において、要求は急であることが多く、しかもリードタイムが短いため、発注から3日〜5日後の出荷という状況も頻繁にあります。さらに、弊社は、90%の部品を海外に出荷していますが、その中でも増量やキャンセルといった数量の変更なども1日のうちに頻繁に起こります。また、納期変更の頻度も高く、部品点数も細分化されており膨大なものになります。そのような状況での生産管理においては、データが生命線といえます。少しでも、データの流れが滞ってしまうと甚大な被害になってしまいますので、そう言ったことを安全に運用できるという点には、大きなメリットを感じています。バックアップが自動で行われますので、運用面でも特に困ったことはありません。
また、サーバーのデータをメインでバックアップしていますが、役員クラスのパソコンについても、万が一のパソコンのクラッシュに備えて、BCP対策としてのバックアップを取っています。
特別な操作が必要ない点と、有事の際に復元できる方法があるという二つの点は、事業の継続において大きな安心感をもたらしています。
Q. バラクーダ製品は御社の事業にどのように貢献していますか?
弊社は、プラスチックのリサイクル業からスタートし、その後、様々な製品の製造や加工を行ってきました。お客様からご相談をいただいた時点では未知の技術であっても、希望する製品について相談を投げかけていただければ、お客様と密に連携し共に対応策を考え、それを実現して成長してきました。誠実かつスピーディーに、社会発展に貢献することをモットーにしており、サプライチェーンを担っていることへの責任感も感じています。
その中でやはり、生産管理が弊社にとって最重要事項となりますので、データが適切に保存でき、有事に備えてバックアップが取れている点で、非常に安心感があります。現在のところ、そのような危機的な状況に陥ることなく、滞りなく事業を進めることができていますので、そう言った点で貢献していると言えます。
Q. 今後バラクーダ製品に期待する事はありますか?
弊社の場合、二つの拠点をまたいで事業を行っていますので、今後容量の小さい製品でも、拠点間で柔軟にバックアップが取れるような仕組みができれば、より嬉しいです。